3≫ 低い法人税率、自由度の高い経費算入の基準

 

香港に法人を設立する事のメリットでよく一番に挙げられるものに低い法人税率があります。確かに日本法人での実効税率が約40%もある事を考えると、香港での16.5%という税率は非常に魅力のある事業環境です。

 

しかし低い税率を求めて香港に法人を設立するだけでは、事業価値を何も生み出しませんので香港に法人を持つ事で新たな事業価値を生み出していく事が大事かと思います。

 

財務面の視点で見ると香港法人のメリットは低い法人税率以外に、経費算入の基準資産扱いの基準の自由度が高いという事があげられます。

 

例えば交際費を例に挙げますと日本では中小企業の場合、経費として認められる金額は実際に使った金額の90%、さらに限度対象額も600万円までとなっています。資本金1億円を超える大企業の場合は交際費という概念すら認めてくれません。

 

香港の場合ですが基本的に必要なものであれば交際費の金額に制限は無くまた対象金額の100%が経費処理出来ます。

 

また資産扱いの基準の自由さの例として役員が乗る車の資産扱いがあります。役員が乗る車が会社の資産として認められるのは一見当たり前の様に思いますが、購入する車が香港では無く日本で購入して日本で乗る車も香港法人の資産として認められています。