中国の企業との取り引きを行うにあたって、現地法人及び代金決済のための銀行口座を現地に持つ事は現地の顧客から見て利便性が高く魅力的です。
また顧客から
「この会社は中国での取引を重要視している」
と判断してもらいやすいため、安定した商品の供給やアフターフォローを心配するお客様にとって、新規に取引をしても大丈夫かどうかを判断する際の一つの基準になります。
しかし『初級編 まずは知る』でも触れましたように、中国大陸では具体的な事業の計画が立っていない状況でいきなりの法人設立はリスクが高く、また会社設立のためのコストや時間も多くかかるため、あまり良い方法とは言えません。
そこで便利なのが香港法人です。香港は中国の一部ではありますが、経済的には非常に自由な地域で法人の設立、維持そしてその法人で行われる事業に関しての制限が非常に少なくなっています。
会社設立後に貿易業をするのも、小売業をするのも、コンサル業をするのも自由です。大陸の法人のように会社定款に書かれていない業務は出来ないという事はありません。
法人設立の手続きも比較的容易に出来、代行会社を使えば香港に行かなくても会社が設立が出来てしまいます(銀行口座開設は行く必要有り)。会社の閉鎖も同様です。
また日本から出張ベースで活動したり、中国大陸側に活動拠点を設けるのであれば、香港法人は登記用の住所だけ借り、法律で定められている秘書役も代行会社に依頼する事で事務所を借りることも、人を雇う事すらも必要無く、維持コストが少なくて済みます。会社設立後は1年間に1回の更新手続きと決算処理を済ませるだけです。
ゆえに香港では先に器(法人及び法人銀行口座)を作っておいて、後から事業を決めたり増やしたりする事が出来ます。
『中国(大陸)での法人設立は慎重に、香港での法人設立は気軽に』
中国ビジネスを進める上ではこのぐらいの感覚が調度良いと思います。
実際の例ですが、弊社のお客様でキャラクターグッズを扱っている会社が以前は現地の企業との引合いがあっても、相手側がなかなか積極的に話しを進めてくれなかったのが、香港に法人を設立した後に急に具体的な話に展開したとの事です。現地に法人を持つ事で現地のお客様からの信頼を得られた一つの例かと思います。
※弊社では香港法人の設立から維持管理まで、低コストでご提供させて頂いております。
詳しくはこちらで費用の確認をして頂くか、お問い合せ下さい。