5≫ 中国では間借りで会社登記は出来ない

 

中国で拠点設立を検討される際、すでに進出済みの企業の一角を間借りするという方法をとられようとする方が時々おられますが注意が必要です。

 

なぜかと言いますと中国で会社登記を行う場合の必要書類の一つに、租賃所という所で交わされた不動産契約書が必要になるのですが、この契約書は不動産の所有者もしくは不動産の賃貸事業を許可されている企業で無いと交わす事が出来ません。

 

ゆえに進出済み企業の一角を間借りする場合、場所をその企業が所有しているか、もしくはその企業が不動産賃貸事業を会社定款として認められている場合でないと、会社登記に必要な不動産契約書を交わせなくなります。

 

通常、進出済み企業のオフィス(もしくは工場)はその様な条件にはなっておらず、その結果、間借りでは会社登記が出来なくなります

 

もしとりあえずの仮拠点として場所を間借りするのであればそれほど問題はありませんが、正式に現地で社員を雇えず、また広告・イベント活動等目立つ事をすると、多くのトラブルを招く可能性がありますので注意が必要です。